【LETTER WEEK コラム】 – わたし宛に、手紙が届いた – vol.1
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『 “わたし宛” に届くということ』
from タイ
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2019年、4月。
香川の琴平には桜が満開で、気持ちのいい春の風が吹いていた。
ちょうどその頃。
みたことのない風合いの封筒に包まれた、1通の手紙が届いた。
「わぁ、ゆいちゃんからの手紙や..!」
ついにきた、という感じだった。
『紙がすきでひとりで世界を旅してみたい』
そう話してくれた 友人の なみえゆいちゃん。
そんな彼女がほんとうに3月から旅にでて、初めて到着したのがタイだった。
この手紙は、旅先であるタイからわたし宛に送ってくれたものである。
初めて触れる紙の、この質感に驚きながらも、そろりと封をあけてみる。
わたしがイメージする「紙」とはかけ離れた繊細なそれには、
ゆいちゃんが旅先で 解放された日常をおくっている様子が書かれていた。
「村の風景に感動して、ゆいちゃんさっそく涙ぐんでるみたい」
離れても、わくわく楽しそうに暮らす彼女の様子が届いて、
手紙越しにわたしも笑った。
これから毎月届く手紙には、
旅先で見つけた紙にことばを記して、彼女が「これ好き!」とおもうものを詰め込んで届けてくれる。
さっそくわたしには、タイでみつけた 栞 をえらんでくれた。
手紙で受けとったもの。
それは “もっともっとたくさんのひとへ届けたい声” ではなかった。
”あなたから、わたしへ。
たった ひとり と ひとりの会話なのだ。”
そんな1通のやりとりがとても深く、
離れて暮らすわたしの心を わくわくさせてくれた。
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手紙 送り主 : kami/ なみえゆい 『世界の紙を巡る旅』
手紙 もらったひと:栞や さなえ
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