【LETTER WEEK コラム】 – わたし宛に、手紙が届いた – vol.7
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『 遠い、知らない文化への入り口 』
from イギリス
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この半年間、わたしのポストは
遠い、知らない文化への入り口になっている。
世界を旅し、各国でみつけた紙で
ゆいちゃんが手紙を届けてくれてるからだ。
初めての手紙がタイから届いたのは、桜が咲くころ。
これまでふれたことのなかった質感の あの手紙から、
毎月、たしかに個性のちがう紙にふれつづけている。
2019年10月。
7通目の『旅先からの手紙』が、イギリスから届いた。
ここから旅は、折り返し。
こちらは金木犀の花が咲きはじめ、甘い香りがしている。
パリッとして薄い、つるんとした封筒。
ふれると凹凸ある印刷がされたカード。
トレーシングペーパーのような風合いのある、楽譜。
どこか、これまでの手紙よりも しゅっとしている。
イギリスの気品なのだろうか。
『 国によって紙がちがう 』
ゆいちゃんと出会わなかったら、そんな風に思考を巡らせることはなかったんじゃないかなと、ふと思うことがある。
世界の紙を巡る旅をしながら、その土地の暮らしや思想、風景と混ざりながら
日々を過ごす彼女。
それを表現する手紙を受けとりつづけることは、
変わらない場所で暮らしながらも、
思考は知らない文化に、ふれさせてもらっているのかもしれない。
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手紙 送り主 : kami/ なみえゆい 『世界の紙を巡る旅』
手紙 もらったひと:栞や さなえ
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