『てつがくカフェ』 旅 〜 travelling without moving 〜 7/27 開催のお知らせ
てつがくってなんだ。
ひとつのことばの向こう側。
その先を、どこまでも想像してみる。
その奥を、どこまでも潜ってみる。
そこに正解があってほしくない、と願う時間。
たどりつくのは、わたしだけがもつ、
きらめきの ものさしなのだ。
あるタビビトとの出会いからうまれた時間、
『てつがくカフェ』について今日は書こうと思う。
想像してみる。心を耕してみる。文化をつくる、暮らしのヒント。
「文化って、暮らしそのものだと思うの」
そう話してくれるタビビトと出会った。
彼女の名前は、タニヤマ カヨさん。
「文化(culture)の語源 は、心を耕すこと(cultivate)」だと教えてくれた。
東京生まれ、東京育ちのタニヤマさん。
生まれ育った東京を離れ、
昨年の夏に、瀬戸内・香川県へと移住を決めた。
タニヤマさんは、「文化」の語源についてことばで教えてくれるだけではなく、
一緒に考えてくれたり、自身の経験からその意味を掘り下げてくれる。
タニヤマさん:
ヨーロッパの文化に、幼い頃から興味があって。
アニメがきっかけだったり、仲の良かった子がドイツと日本のハーフだったり。
ヨーロッパは、身近な存在だったのかもしれません。
働きはじめてからはイタリア語を習ったり、仕事の休みには、実際現地にも旅をしましたね。
タニヤマさんは、学生時代は工芸のことを学び、東京ではインテリア関係の仕事を長く続けていた。
けれど、仕事への情熱を注ぎきることができず、次第に、このままでいいのだろうかと思うようになったのだという。
タニヤマさん:
仕事を辞める前の2〜3年間は、ずっと考えていましたね。
当時、たまたま見つけた新聞に、フランス発祥の芸術活動『現代サーカス』のことが書かれてあった。
日本でもこんな活動をしている人たちがいるんだ、と知って衝撃でした。
それで、日本で活動している『瀬戸内サーカスファクトリー』の代表、
田中未知子さん に個人的に連絡をとって、ベルギーまで思い切って見にいってみたのだけど。
あとあと知ったけれど、それは素人が行くようなものではなかったみたいです。(笑)
タニヤマさん:
肌で感じた、夜のライトに照らされた建物の雰囲気。
1日を徹底してお祭りを楽しむヨーロッパの人々の姿。
このお祭りが暮らしに根付いていることを目の当たりにしたら、忘れられなくなってしまって。
それから..気づいたら、香川県に来ることを決めていました。(笑)
わたしは、タニヤマさんの話を聞くのがおもしろくて、ついつい、
それから4時間くらい話をしていた。
“『生きることを楽しんでいる暮らし、そのものだった』
わたしが惹かれていたのは、
この、ヨーロッパに根付いている暮らしを楽しむ文化だったんだ。“
タニヤマさんはそのことに気づいたのだという。
そして、続けて彼女は、こうも語ってくれた。
「人っていくつになっても耕してなくちゃ。新しいことを感じてみたり。
『カルチャーやアートは、自分とは関係ない』じゃなくって、人の暮らしのなかでうまれていくのは当たり前なこと。
なんで?どうしてだろう?から、想像していけるのは人間だけ。
だから、いろんな人のエネルギーが合わさるような場所はいくつもあるといいのよね。」
と。
こうして、タニヤマさんがくれたきっかけから、
今回の『てつがくカフェ』がうまれることとなった。
気軽に、ざっくばらんに。
お互いに考えていることや感じていることを、意識的につくって交えてみる。
そしてどこまでも想像してみる。
初めての試みですが、考えること、感じること、想像することで
暮らしのなかから文化やアートがうまれていく “ひとり旅” があったらいいな。
と思い、今回、夜の琴平の町で、小さな灯りをともすイベントをつくりました。
夜風を感じながら歩く琴平の街並みも素敵です。
ぜひお越しくださいね。
イベント概要
てつがくカフェ 旅 〜 travelling without moving 〜
てつがくってなんだ。
ひとつのことばの向こう側。
その先を、どこまでも想像してみる。
その奥を、どこまでも潜ってみる。
そこに正解があってほしくない、と願う時間。
たどりつくのは、わたしだけがもつ、
きらめきの ものさしなのだ。
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一つのテーマを決めて、
ゆっくりと、それぞれの「わたし」のなかのことばを拾いあげる時間をつくりました。
それぞれにもつ ものさしを混ぜあわせて、
ひとりでは見えなかった景色を想像してみます。
はじめての会のテーマは『旅』。
『 わたしたちは動かずにして、旅をすることができるのか 』
ということを考えてみます。
タニヤマ カヨさん をゲストにお迎えして、会を進めていきます。
ひとりひとりがもつ、きらめきのものさし と出会える時間となりますように。
日時など
日時:2019年7月27日(土)18:00 〜 20:00
場所:『栞や』
(香川県仲多度郡琴平町1063-2)
参加費: 1,000円
(1drink付き)
お申込:
いずれかの方法でお申し込みください。
①メール( info@shioriya.net )
各種SNSからのお申し込み・お問い合わせもしていただけます。
②参加ボタンコメント
③メッセンジャーやDM
お問い合わせは、コメント・メッセンジャー・メール( info@shioriya.net )にてお気軽にどうぞ。
テツガクするタビビト:タニヤマ カヨ
東京生まれ、東京育ち。
工芸やインテリア業界で働くも、なぜか幼少の頃からヨーロッパの文化に惹かれていたことが、どうしても忘れられなかった。
何度も現地へ通うなか、求めていたものは『人の本質は生きることをまるごと楽しむ』という、ヨーロッパに根ざす文化であると気づく。
東京では定期的に『哲学カフェ』へ通い、自分にとっての”たのしむ”を考え、見つめつづけてきた。
昨年より瀬戸内・香川県への移住を決意。
現在は『瀬戸内サーカスファクトリー』の事務局として、心を耕すことで暮らしから生まれる、文化の再構築に尽力する。