旅先で集めた 感性 が、暮らしをつくり、世界を彩る。

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− 誰もがみんな、旅をしている。
 
知らない世界を知りたくて。
きっと、暮らしを変えたくて。
 
『旅』と『暮らし』がなめらかに繋がることを
心のどこかでわたしたちはもう、知っているのだろう。
  
人生という “ひとり旅” とまっすぐに向き合う
ふたりのタビビトのものがたり。
 
それらを通して、
あなたの旅と暮らしに思いを巡らせる。
 
そんなきっかけになれば嬉しいです。
 
「人生は”ひとり旅”である」と捉える『栞や』が贈る、最初の企画。
ぜひお越しくださいませ。

 

初めてのイベントの書きはじめを わたしはこう綴った。

先日開催したトークイベント

『旅のスタイルと、暮らしの形』のことを今日は書こうと思う。

 

 

ひとり旅を語るときに宿る ことばの温度を、下げることなく届けたい

 

トークイベントが開催されることになったのは、

以前、インタビューをさせてもらったタビビトから連絡をもらったことがきっかけだった。

そのタビビトは、今年の3月から というか、もうまさに明日3月19日から

『世界の紙を巡る旅』にひとり旅にでる、浪江 由唯さん。

 

準備で忙しい合間をみつけて 出発前に栞やを訪ねてくれることが急遽決まり、

『旅と暮らし』についてのトークイベントを開催してくれることになった

 

 

わたしはインタビューさせてもらうときに、流れる時間がとても好きだ。

 

人生という ひとり旅 にまっすぐに向き合い、経験を重ね、ときに立ち止まり、また歩む人のことばには、不思議な力が宿ると思っている。

 

まるで、眠っていたタビビトとしての感覚や在り方に、火をつけてくれるような。

そんなタビビトのことばを聞きながら、わたし自身、何度も背中をそっと押してもらっているのだ。

 

▽ 由唯さんのインタビュー記事はこちら

「好き」を巡る、制限のないひとり旅:『kami / 』浪江 由唯

 

記事にするとき、要素を抽出して、ことばを削ぎ落とし、編集する。

この過程を通ることで、届けられなかったことばがある。

そして、そのことばの先に火がついたかもしれない人がいることを

いつも思ってしまうのだ。

 

だから、いつか、

インタビューさせてもらっているタビビトのことばを

わたしのフィルターで削ぎ落としてしまうことなく、そのまま届けたい

と密かに思っていた。

 

それがついに、実現する機会となった。

 

 

しかも、彼女が「さなえさんに紹介したい」という友人、 木暮 菜津紀さんと一緒に来てくれるという。

 

聞けば、『旅での出会いと人生の選択』 について二人はよく話をし、学生時代の旅を通して岡山に惹かれて移住してきた共通点もあって、似ているところも多い。

 

今回のトークイベントは、二人の語り手による、

『旅のスタイルと、暮らしの形』に決定した。

 

 

今回は、それぞれが受け取った感覚を大事にしたいので、トークの内容について書き残すことは しないでおこうと思う。

 

目指す方向を知るための、感性を集める ひとり旅

 

人が ひとり旅をする理由のひとつは、

自分が反応する感性 を集めて 目指す方向性を知るため だと思っている。

 

日常から出て、美しい色をもらう。11月の栞『ウツクシイセカイ』のイメージがしっくりくる。

 

今回の語り手である二人は、見たいモノこそ具体的には違っていても、互いに共通する感性があるのだと思った。

 

木暮 菜津紀さんが語った旅は『workawayで暮らしを巡る、北欧の旅』

去年9〜11月まで休職してデンマークとスウェーデンで、その土地での暮らしが知りたくて、workaway での旅をした。

workaway とは、旅先で寝食をともにして、お互いのできることで価値を提供しあうもの 。基本的には、お金を介さないやりとり。

 

 

一方、浪江 由唯さんは、モノへの興味から旅がはじまる。

例えば、紙への興味から、ネパールの手漉き紙をしている場所を訪ねていくという旅をする。

 

 

「暮らし」への興味と、「モノ」への興味。

 

一見違うものを巡っているように見えて、

実は、二人ともその奥にある、同じ要素を巡っているのだと思った。

 

 

どんな暮らしも、どんなモノも、それを生み出す人がいて、

その人の感性が反映されている

 

それらを生み出す人の感性に触れて、

自身がいいなぁという感覚を集めている。

 

旅先で集めた感性を日常に持ちかえり、それぞれが日々の暮らしをつくっていくのだ。

 

旅と暮らしの境界線は、そのくらい曖昧だし、ウツクシイ。

 

オリジナルの感性を巡るひとり旅の温度は、伝染し、小さな種をまいてゆく

 

– 友達とどこかに出かける旅もいいけれど、

ひとりの人間として、向き合う旅もおもしろそうだと思った。

今年は 自分で動くフィールドを広げたい。

 

参加してくれた方から、つまりはこの方もタビビトなのだけれど、

そんな嬉しいことばをもらった。

 

 

– 同世代の子が、思い切りやる目的を明確に発信してくれている姿にハッとした。普段の職場環境では、そんな会話になることがなかったから。

 

そう語ってもくれた。

 

人生というひとり旅を語るときに宿る、心に火をつけるような、不思議な力。

あえて記事に編集しないことで、聞き手に刺さることばや空気感がある。

 

オリジナルの感性が反応する機会を、できる限り削ぎ落としたくない。

 

ネットにはない、リアルの場所だからこそ起きる時間も、

栞やでは大切にしたいと思っている。

 

『旅』と『暮らし』がなめらかに繋がることを
心のどこかでわたしたちはもう、知っているのだろう。

 

今回語ってくれた二人のひとり旅と、またどこかで交れたらなと思う。

 

 

語り手 プロフィール

浪江 由唯 (kami / )

 

京都府出身。24歳。
大学時代、青春18きっぷを使って日本各地の工房を巡る。
その旅の中で倉敷に惹かれ、卒業後 岡山の企業に就職。
2月に仕事を休職し、約1年かけて「世界の紙を巡る旅」を行う予定。
趣味は、人の手で作られたものや その土地に根付く文化に触れること。
1番すきな素材は紙。

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▷ 由唯さんのインタビュー記事はこちら

「好き」を巡る、制限のないひとり旅:『kami / 』浪江 由唯

 

 

木暮 菜津紀

 

 

埼玉県出身。26歳。
大学生の時に訪れた瀬戸内・早島・ゲストハウスの魅力にハマり卒業と同時に移住。
早島のゲストハウス勤務。
地域文化や様々な土地の暮らしに興味があり、昨年北欧を中心にホームステイしながら旅をした。
知恵を蓄え、季節の手仕事が出来るおばあちゃんのような人になりたい。

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この記事を書いたタビビト:

さなえ

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