二拠点生活 と ひとり旅 に共通する「移動」の魅力
こんにちは。栞やの さなえです。
栞やの場づくりのため、岡山と香川での二拠点生活がはじまります。
当たり前だけど、身体はひとつ。
現在は岡山にいることが多いので、電車で行き来しながら
まずは琴平に住む地元の方との関係づくりから。
今日は「なぜ二拠点生活をしようと思ったか」について書いてみました。
見えてきたのは、ひとり旅との共通点である「移動すること」の魅力でした。
二拠点生活のきっかけ
同じ県内でも知らない世界があると知った
通学と通勤あわせて約8年間、毎日のように瀬戸大橋を渡っていたわたし。
瀬戸大橋に刺激されたのでしょうか、拠点どうしの暮らしを結ぶようなシゴトがしたいと思うようになったきっかけがあります。
それは昨年、岡山県の岡山市に住みながら、電車で約1時間ほど離れたところにある玉野市のゲストハウスでお仕事をしていたことです。
週末だけ住み込みで働くスタイル。移動は電車。
平日は岡山、週末は玉野という二拠点生活でした。
週末の拠点先であった、玉野市の宇野というまち。
そこで出会ったのは、リノベーションして暮らす生き方 でした。
廃ビルを自ら改修して、ゲストハウスとして蘇らせる人たちの存在。
セルフリノベーションしてつくる空間の魅力。
おなじ岡山県でも、わたしのまわりにはこれまでこの価値観を持っている人はいませんでした。
どのコミュニティにいるかによって、当たり前の基準が違う。
そのことに衝撃を受けました。
空き家になった家は家賃が安めで固定費が抑えられるうえに、
自分たちで手をかけることが楽しく、家に愛着がわくこと
この価値観と出会ったことで、岡山では 安く借りた古い家を自分たちで改修して住むことにしました。
一定の行動パターンから抜け出せる
二拠点を行き来することで、そこでしかない土地の雰囲気や暮らし、面白い人たちが集まるコミュニティがあることに触れられることも魅力です。
わたしが通っていた宇野は、瀬戸内海の目の前で、島にむかう船がでている場所でした。
そこで働く人の仕事や暮らし方も、岡山市内が持つ雰囲気とはまったく異なるものでした。
自分が暮らしているエリアが1箇所だけだと、どうしても行動パターンや付き合う人が一定になりがち。
その暮らし方や生き方だけが自分の世界だと固執しがちだけど、もっといろんな世界や選択肢があるんだと素直に思わせてくれます。
同じ岡山県内でも二拠点を行き来する生活をしたことで、わたしの世界は広がり生きやすくなったのでした。
拠点どうしの距離ではなく、自分の知らなかった価値観やコミュニティに触れられたほうが面白い。
二拠点生活をしていた当時は、移動することが日常で流動的だからなのか、物事の流れがスムーズなことが多かったように思います。
思考が固執しすぎず、変化にも柔軟に対応しやすくなっているのかもしれません。
持て余している空き家を活かしたい
栞やの土地の、すぐ近くにある祖父母がもっている空き家。
それが『栞やハウス』です。
「観光地であるこんぴらさんの近くに空き家があるなんて、もったいない!
この家も自分たちで改修して、有効活用したら面白そう。」と直感で思いました。
祖父母がこの空き家を持て余していることが、香川の琴平を二拠点生活の場所に選んだきっかけとなります。
さっそく先週末に、香川の拠点である『栞やハウス』のセルフリノベーションをしました。
突然作業の音がするとびっくりさせてしまうので、事前にご近所の方にはご挨拶へ。
二拠点もつことで自分の性質が切り替わるのを楽しめる
わたしは岡山ではヨガインストラクターをしています。ヨガクラスやイベントは引き続き岡山でやっていけたらいいなと思っています。
ヨガをとおして繋がった人が多いので、岡山では『ヨガの先生・ヨガ愛好家』としての肩書きや役割を持つことが多々。
一方で香川県は、生まれ育った地元です。
金融機関に勤めたOL時代までを過ごしたけれど、特別何かの肩書きはない場所。ヨガをしているという肩書きも、ここではまだありません。
一度香川を出たことで見え方が変わり、「香川の琴平にゲストハウスがあったら面白くなる」という想いが芽生えました。
香川ではゲストハウスづくりという行為をとおして、多様な価値観と出会える場所にしたい思いがあります。
拠点ごとに異なる自分の役割を必要としてくれる人がいることも、移動するうえでの楽しみの一つです。
かなり稼いでいなくても二拠点生活ははじめられる
岡山から香川へ完全に引っ越すという選択肢もあるけれど、あえて岡山の拠点は残し二拠点生活をしてみます。
やっぱり岡山に家を残したまま身軽に移動できる理由は、 安く借りられている物件なので固定費が抑えられていること。
以前住んでいた岡山駅近くの家から現在の古民家に引っ越したことで、家賃は7分の1に抑えられています。
「二拠点生活できる人はかなり稼いでいる人だけでしょ?」っていう印象もあると思うから、そうじゃなくてもできるよってことを知るとワクワクできる。
働き方や暮らしの身軽さを保っていれば、二拠点生活の実現可能性はぐぐっと高まります。
二拠点生活 は ひとり旅 と似ている
「二拠点暮らしって移動が大変じゃないの?」って聞かれるけど、
移動こそ、醍醐味だと思っています。
ひとつの居場所にとどまることで行き詰まりやすくなる思考の整理ができるので
わたしには必要なもの。
二拠点暮らし も ひとり旅も移動しながら自分を見つめる時間だと感じています。
先日もツイッターでこんなやりとりをしたところ。
いまちょっとだけ東北ひとり旅中ですが、その感覚わかる気がします。
普段と違う環境や時間のつかいかたが自分の中の考えを整理してくれたり、情報を吸収しやすくしてくれているような。
それが結果的に自分の次の一歩につながる感覚がありますね。— kota (@miyake_kota) 2018年5月16日
移動することで、思考が整理される。
身体ごと丸ごと移動して五感で感じられるのは、移動することの魅力なのだと思います。
フットワーク軽くお互いの土地を行き来して、循環させたい。
土地も人も、わたしのなかも、風通しよくできたらいいな。
距離に関係なく、身近なところや惹かれたところで二拠点生活やひとり旅をはじめてみるのおすすめです。
週末のリノベーションを機に、琴平で滞在する割合は増えていくことになって、
秋からは本格的に香川で過ごしつつ、栞やの場づくりを進めます。
栞やに興味を持っていただいた方、琴平に関心がある方、お気軽にご連絡くださいね。
ツイッターのフォローからでも気軽にしてもらえたら嬉しいです。
一緒に面白い場所にしていきましょう。