【 いちょう庵 】人生という旅で、自然と巡りあうタビビト
同じ方向を向いていれば、人と人は何度でも出会う。
たとえ距離は離れていたとしても、何かのタイミングでまた、くっつくのだ。
『栞や』のカフェ営業で迎えた初めてのGWで、わたしはそう実感した。
今回は、GW最終日に訪れてくれたタビビトのことを書こうと思う。
キャンプ場でのクリスマス会で初めまして(2018年12月)
GW最終日のこと。
『これから伺おうと思うんですが、大丈夫ですか?』
と連絡をくれたタビビトがいた。
岡山県美作市の上山で古民家カフェ『いちょう庵』をしている福尾夫婦だ。
ふたりとの出会いは、去年の12月に遡る。
毎月、ひとり旅をテーマに描く『お守り栞』の12月の絵をすっかり気に入ったわたしたちは、『この絵の世界観を再現しよう』と、クリスマス会(クリスマスキャンプ)を企画した。
『栞や』のカフェOPENの1週間前で、準備に奮闘しているときだった。
やることは山盛りだったのに、そんなときこそ仲間に会いたくなる。
『冬のキャンプファイヤー』もやってみたかったし、冬の澄んだ夜に響く『森の音楽会』もやってみたかった。
それを叶えてくれる場所といえば、会場はもちろん、『大芦高原キャンプ場』だ。
オーナーは、三宅 康太さん(コウタ氏)。過去にインタビュー記事も書かせてもらっている。
▽インタビュー記事はこちら
証券会社を5ヶ月で退職した24歳に学ぶ。これからの時代の『お金の価値と働き方』/百姓 三宅康太
2018年の2月に『栞や』の説明会でコウタ氏に初めて会って以来、キャンプのことや、場づくりのことなどで、力を貸してもらっている。
お世話になりまくっている。
クリスマスキャンプにコウタ氏が誘ってくれていたのが、『いちょう庵』の福尾夫婦だった。
この日は、『いちょう庵』のおふたりは忙しい合間で来てくれたので、ゆっくり会話する時間があまりなかった。
出会いを繰り返すなかで、一度会えるだけでも実はかなりの偶然。
せっかく会えたとしても、「じゃあね」で一度きりで終わることも多いなかで、再会のきっかけが訪れた。
交流フェス『タビサキ』で再会(2019年2月)
2019年2月に岡山県の港町、宇野で開催されたマチと人をつなぐ交流フェス『タビサキ』で、わたしたちは再会した。
12月のクリスマスキャンプでは、あまりお互いのことを話すことはできなかったけれど、
一緒に焚き火をした思い出を共有していることもあって、再会を喜びあった。
『タビサキ』では、ライブペイントで絵を通して対話をしたり。
お気に入りの本を通して、自分たちの思考や好みをシェアする時間を共有したり。
愛情たっぷり、『ふくちゃんの福むすび』をいただいたり。
いろんなツールで『いちょう庵』のおふたりと対話をして、一緒に時間を過ごすことができた。
イベントを一緒につくりあげたこの再会ですっかり、同志のような、仲間のような関係になった。
『いちょう庵』と『栞や』に共通する目指す方向とは
今回GWに訪れてくれたおかげで、改めてゆっくりと話をするなかで、
『いちょう庵』のこれから目指す方向についての想いを聞くことができた。
それは、
『好きなこと、やってみたいことをいろんな人とやってみる。
自分の世界と、それを通して繋がれた人たちとの世界を広げる場所にしたい。』
という想い。
それを聞いて、やっぱりわたしたちは同じような方向を向いている同志なんだな、と再確認した。
だから、こうして何度も巡り合わせのように、出会えるのだろう。
『栞や』は、ひとり旅をテーマに展開している。
ひとり旅をしていくことで、その人ならではの哲学だったり、個性だったりが磨かれると思っているからだ。
それは、好きなことや、やってみたいことにも出会えるヒントになりうる。
そして、ひとり旅の先に、誰かのひとり旅と交わることで、新しいものが生まれ、世界に広がりと奥行きを生むのだと信じている。
『いちょう庵』は岡山県上山の山を拠点に。
わたしたち『栞や』は香川県琴平の山を拠点に。
山を拠点にする同志として、この点と点を結ぶタビビトが現れてくたら嬉しいなぁと思う。
『栞や』に『いちょう庵』への旅のチケットを置いている。
ぜひ、ひとり旅で訪れてほしい。
誰かの旅が、ここからまた、はじまることを願って。