『帰る場所』をつくるために、人は旅をする
『帰る場所のない旅はできない』
と聞いたことがある。
帰りを待ってくれる人がいる安心感で、
タビビトはまた一歩、前に進むことができるからだ。
もしくは、旅に出ることで初めて、
帰る場所があることの安心感に気づくことがある。
それを思い出させてくれるような、5月の栞の絵が届いた。
5月の栞の原画に描かれていたのは、新緑のみずみずしい景色のなか、
ワクワクのままに冒険する少年の姿。
絵を見るだけで、胸の奥が晴れるような、柔らかくも力強い、こっくりとした色づかいをしている。
どこか懐かしい感覚がするのは、
少し離れたところで見守る、柔らかいまなざしをくれる存在がいるからだろう。
それはきっと、タビビトが「帰る場所」だ。
家族の待つ家を思い浮かべるかもしれないし、
価値観の似ているコミュニティかもしれない。
それらを形成する人や時間に、わたしたちは拠り所をつくる。
受けとめてくれる場所があると、随分と、
人生というひとり旅は しやすくなる。
『栞や』も「帰る場所」としての在り方ができれば、と思い、場所を育てているところ。
道を歩いていくのは、ひとりだから、安心して寄り道ができるような、そんな居場所があってもいいのかなぁと思っている。
人生というひとり旅に寄り添うよう、願いを込めてつくった『お守り栞』。
本のなかの忘れたくないことばに挟む栞のように、
忘れたくない時間の記憶として『お守り栞』を持って帰ってもらえたら嬉しいなぁと思う。
今回、滋賀県にて「帰る場所」をつくる友人のヨガスペースのはじまりにあたり、
『お守り栞』を出店させていただく機会をいただいた。
オーナーである まみこちゃんの新たなはじまりを祝い、それぞれの愛のカタチを持ち寄る時間。
会話も音楽も、食べるものも、身に付けるものも。
それぞれのツールを大切に思うひとたちが集まる、人にも地球にもやさしくてピースフルな時間になるんだと思う。
もちろん何かをツールとして使わなくたって、
一緒に同じ時間を過ごすことは、大きな愛のカタチのひとつだ。
はじまりを一緒にお祝いできるのが今からとっても楽しみ。
5月の栞の絵はもちろん、スタジオのはじまりにふさわしいようなイメージで、
栞の原画をいくつか選んで持っていけたらと思う。
受けとめてくれる「帰る場所」があると、随分と、
人生というひとり旅は しやすくなる。
だから人は、旅をするのかな、とも思う。
逆説的のようだけれど、
『帰る場所をつくるために、人は旅をする』とも思うのだ。
彼女のスタジオOPENにあたって過ごした時間が、忘れられない記憶となって、
誰かのひとり旅の「帰る場所」になっていくのだろう。
今週末は、ぜひ滋賀にて、柔らかい祝いの時間を過ごしてみてほしい。
Yogasace mukta オープニングイベント
『めぐりあい∞みなかぞく〜muktaのはじまり〜』
開催日 : 2019 年 5月18日(土) ・19日(日)
開催地 : Yogaspace mukta
〒529-1603 滋賀県蒲生郡日野町大窪1242
お問合わせ : 090-9991-6685 (はやしまみこ)
yogamukta76@gmail.com