栞やのスパイスカレーが『Japanese Curry Awards2019 新人賞』にノミネートされた理由

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栞やでスパイスカレーの提供をはじめて、ちょうど1年が経った頃。

年末に食べに来てくれていたタビビトさんが、思いがけない情報を教えてくれました。

 

『”Japanese Curry Awards “に載っていましたね』と。

 

ん??? わたしもぎんちゃんも、まったく心当たりがなく、

思わずキョトンとなってしまうほどの衝撃。

 

慌てて調べてみると、

Japanese Curry Awards2019 新人賞 のところに、たしかに

『栞や』(香川県琴平町・琴電琴平)の名前が書かれています…!

 

“Japanese Curry Awards 2019 ノミネート店発表”記事より抜粋。

 

今回新人賞にノミネートされている店舗は、全部で8店舗。

よくよく見ると、東京や関西エリアなども含めた、

全国のカレー店を対象に選ばれているようです…!

 

2014年からはじまった『Japanese Curry Awards』。

11人のカレーマニアが一堂に会しスタートしたもので、

日本のカレー文化に貢献したお店を選出し、表彰する取組みです。

 

 

⇒Japanese Curry Awards公式HP

 

選考方式はまず、各選考委員がアワード10店&新人賞・名誉賞各1店をノミネート。
その後、全員のノミネート店を共有した各選考委員が検証。
本選考へと臨みアワード受賞店決定!という流れ。

 

ノミネートしてくださったことが本当にありがたいし、驚きです、、

 

栞やオリジナル『山の三日月カレー』とりたまのせ(ムング豆のスープ付き)

 

さらになんと、このご縁がきっかけとなって、

国内・国外 3,000軒以上を食べ歩く、東京在住の “カレー細胞”さんが、

年明けすぐに『栞や』にお越しくださいました!

 

TVや雑誌、ウェブなどのメディアでカレートレンドを発信されている” カレー細胞 “さん。

『マツコの知らない世界』ドライカレーの回への出演もされています。

ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。


『Japanese Curry Awards』選考委員も務めるカレー細胞さんにお話を伺ったところ、

 

昨年『栞や』を訪れてくださった選考委員のうちおひとりが、

“カレーを含めた店舗全体の在り方”を評価してくださり、新人賞にノミネートしてくださったとのことでした。

 

 

2014年からはじまった『Japanese Curry Awards』は、

様々な食ジャンルとの融合、地域との密着や地方からの発信、多店舗への影響、

そしてカレーの新たな可能性への提案など、さまざまな角度から総合的に判断されているそうです。

 

この出来事はわたしたちにとって、大変励みになるものでした。

 

料理専門のプロだったわけではなく、飲食店の仕込みの大変さすら知らないまま、

お店をはじめてしまったわたし。

それでもこの場所での食事の提供に踏み切ったのには、

飲食店をやりたいという思いが先ではなく、

「この場所で暮らすなかで感じた需要に、

わたしたちのこだわりをつめた空間で応えられたらいいなぁ」と思ったことがきっかけでした。

 

“人生というひとり旅を彩る” がコンセプトです。

 

暮らしてみて気づいたのは、

「賑やかな『こんぴらさん』の参道のすぐ近くにありながらも、

一本横にそれるだけで、山の麓の静かな暮らしの場所である」ということ。

“空気感が変化するおもしろさ” です。

 

それを活かした場づくりをしたいとおもったときヒントにした感覚は、次の4つ。

 

1  その土地で暮らしながら季節に寄り添い、必要なものを考える

2 「観光地ではなく、山に暮らしているのだ」という意識の変化

3  山小屋で働いた経験から、旅するひとが「ただいま」と言えるような安らぐ場と、偶然の出逢いのきっかけづくり

4 「参拝のあとに訪れたくなる空間で。身体と心が喜ぶごはんを。」

 

これらをヒントに、旅の寄り道で思わず立ち寄りたくなるような料理や空間を目指しました。

こんぴらさんは観光地だからこそ、わたしたちは暮らしの場所を提供したかったのです。

 

できるだけ自分たちでリノベーションすることで、人の気配が残る空間にすることも、こだわりのひとつ。

 

カレー細胞さんが今回『栞や』への来店について、

ブログ記事に丁寧に書いてくださっているものを読んで、

わたしたちもハッとしたことがあります。

 

それは、この1年をかけてこの場所に 「立体感がうまれてきた」 ということ。

 

昨年10月には、シャッターアート『旅するクジラ』をこんぴらさんの参道に描いたことで、

『栞や』を訪れたタビビトさんが参道に戻ったときにも『栞や』との繋がりが広がり、旅に立体感がうまれているのだと気づかせてもらいました。

 

栞の絵を描いてくれている絵描きの幸山将大さんを筆頭に、総勢70名以上で描きました。

 

店舗自体も、この1年をかけて毎月描いてきた”ひとり旅” の原画が1年分揃い、

栞も季節を一巡りしたり、

 

絵とことばの道しるべ『お守り栞』を制作・販売しています。

 

本と組み合わせる空間づくりがはじまったりと、

訪れるタビビトさんの感性を後押しするようなものを配置できるようになってきたように思います。

 

旅のおともにあう古本をセレクト。

 

本と栞が物々交換できる本棚『旅する栞や文庫』も設置しました。

 

『旅の寄り道にご飯をたべる』

 

その行為の周りに付随する、この場所に訪れるまでの旅にも想いを巡らせるようなきっかけをつくりたい。

この土地で受け継がれている伝統や自然、暮らしに意識が巡り、

旅に奥行きがでるような時間をつくりたい。

 

 

そんな想いで、これからもわたしたちはこの場所を訪れるタビビトのみなさまにとって、

『はじめて出会う懐かしい時間』として残るよう、

今後もカレーづくりや栞や本との出逢い、

さらにはツールの展開を広げてお届けしたいと思っています。

 

 

今回カレー細胞さんが書いてくださったブログ記事を読み、

わたしたちの活動を細かくみてくださっていることに、改めて感動しています。

そして励みになります!

 

ぜひこちらの記事をご覧ください。

→こんぴらさんの脇に佇む、栞と本とカレーのお店。「栞や shioriya」(琴平)

 

そしてカレー好きさんは、ぜひ『カレー細胞 The Curry Cell』さんをチェックしてみてくださいね!

 

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この記事を書いたタビビト:

さなえ

栞や Founder / Producer プロフィール詳細