本と栞が旅するように巡る、物々交換できる本棚『旅する栞や文庫』はじめました。

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本と栞が旅するように巡る、物々交換できる本棚をつくった。

『旅する栞や文庫』と名付け、2019年8月から店舗の2階に設置している。

 

 

今日は、これをはじめることにした背景を書き残しておこうと思う。

 

きっかけは『お守り栞』が贈りものとなったこと

 

− お守り栞 が巡る物語を、もっと見てみたい。

 

この想いが強くなったのは、

栞を大切な人への贈りものに選んでくださった方がいたこと がきっかけだった。

 

人生というひとり旅のお守りに、いまの自分に合う栞を選ぶ。

お守り栞をつくりはじめた当初、そのことばかりを考えていたわたしは、

栞が誰かへの贈りものとなったことは、思いがけない出来事だった。

 

そして、そのことがたまらなく嬉しかった。

 

 

贈りものは、贈りたいと思う相手がいて成り立つ

行為そのものに、自然と応援の想いがのる、豊かなもの。

 

だから、栞を贈り合う仕組みができれば

応援の想いが巡り、思いがけない物語がうまれるきっかけになるかもしれない

と思った。

 

『冷蔵文庫』さんとの出会い

 

− 栞が旅するように、人から人へと巡る仕組みをつくりたい。

 

これを形にしたいなと思ったとき、浮かんできたのは、

以前SNSで活動を知った『冷蔵文庫』さんだった。

 

冷蔵文庫とは、

使わなくなった冷蔵庫を活かしてつくられた、物々交換できる本棚のこと。

『やさしい循環』をテーマに、武蔵野美術大学の学生さんの卒業制作としてつくられた。

 

冷蔵文庫さんのご紹介記事はこちら

 

最初に存在を知ったのは、随分前だったと思うけれど、

『栞や』も『あるものを活かすこと』や『循環すること』は大事にしてきた価値観だったので、

ふとしたタイミングで知った当時、とても共感したことを覚えている。

 

その仕組みをヒントに、『栞や』では、

『どんな人に本と栞を贈りたいか』を想像しながら、

本と栞を選んで 贈り合う仕組みを考えた。

 

 

冷蔵文庫さんを参考にさせていただくことについても、快く承諾してもらえて、

本当に循環を大事にされている方たちなのだなぁと胸がいっぱいになった。

 

偶然性をおもしろがることで、知見が広がるきっかけに

 

『栞や』では、

『人生というひとり旅は、誰かのひとり旅と交わって物語を描く』

という感覚を大事にしている。

 

旅が交わることの偶然性が、その景色を思いがけない色に彩ることがある。

 

『旅する栞や文庫』でも、偶然性を大事にしていて、中身は見えないようにしている。

 

カードの宛名に書かれた、

「どんな人に読んでほしいか」というヒントしか、選ぶ基準はない。

 

 

いまはこんな本が欲しいと思っているなぁ、と、

自分の状況にも想いを巡らせて選ぶことになる。

 

表紙を見たり、内容をある程度事前に知ったうえで選ぶ本との出会いとは

また違った出会いを楽しんでほしい。

 

『栞や』がある香川県琴平町は、古い丸ポストが日本一密集している場所。手紙と封筒を使っているのも『郵便』から着想を得た。

 

受け手であり、贈り手であれる循環の仕組み

 

本と栞が手元にやってきたら、

その向こう側にいる、本を贈ってくれた “顔の見えない贈り主” にも、

自然と想いを巡らせるきっかけになったらいいなと思う。

 

手紙を書いて、本と栞と一緒に封筒に入れる

 

手書きのことばには、そこにたしかに人がいたことを強く印象付けてくれる力がある。

 

贈り合いの循環なので、受け取るだけではなくて、

次にこの場所を訪れる旅人へ、自分の足跡を残すきっかけにもなる。

 

受け手の顔も贈り手の顔も見えない、循環の仕組み。

けれど、たしかにこの場所にやってきたことではじまる出会いがある。

巡る想いがある。

形にあるものの裏側にある、目に見えないものを想像することの豊かさ。

 

それらはきっと、

人生という旅の物語を楽しむときのヒントにもなるはず。

 

『旅する栞や文庫』が、

あなたの物語と、誰かの物語が交わり、彩りあうきっかけになりますように。

 

 

『旅する栞や文庫』の詳細についてはこちら

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この記事を書いたタビビト:
さなえ

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